- 日本のAI検索利用率:37.0%(2026年2月、サイバーエージェントGEOラボ調査)
- 前回調査比:21.3%(2025年5月)→37.0%(2026年2月)— 約9ヶ月で+15.7pt
- 20〜30代の利用率は50%超、50代以上でも29.4%まで浸透
- AI検索普及でゼロクリック率が上昇、Google検索CTRが平均12%低下(推計)
- 2026年末に50%超が予測されており、GEO対策の緊急度は急速に高まっている
AI検索利用率37.0%(2026年2月):サイバーエージェントGEOラボ調査の概要
サイバーエージェントGEOラボ(Generative Engine Optimization Laboratory)が2026年2月に実施した調査によると、日本国内のAI検索利用率は37.0%に達した。調査対象は全国の15〜69歳の男女2,000名(ウェブアンケート方式、2026年2月実施)で、「過去1ヶ月以内にAI検索(ChatGPT・Gemini・Perplexity・Google AI Overviewなど)を情報収集目的で使用した」と回答した割合を利用率として集計している。37.0%という数値は「3人に1人以上」がAI検索を実際の情報収集に活用していることを意味し、マーケティング施策の前提となる検索行動の想定を根本的に見直す必要があることを示している。
同調査で特に注目されるのは利用目的の内訳だ。AI検索の利用目的(複数回答)では「知識・情報の取得」が72.1%で最多、次いで「商品・サービスの比較検討」が38.4%、「旅行・外食などの場所探し」が31.7%、「ビジネス文書・企画作成の参考」が29.2%となっている。BtoB・BtoCいずれのビジネスにとっても、購買プロセスの前半(情報収集・比較検討フェーズ)でAI検索が介在するようになっており、AI引用されない企業・ブランドは「存在しない」に等しい状況が生まれつつある。サイバーエージェントGEOラボは四半期ごとに定点調査を実施しており、次回(2026年5月)の調査結果は40%超になると予測されている。
利用率推移:2025年5月→2026年2月の急増データ
サイバーエージェントGEOラボの定点調査から、AI検索利用率が急増していることが数値で確認できる。2025年5月時点での利用率は21.3%であり、当時は「5人に1人」という位置づけだった。それが2026年2月には37.0%となり、約9ヶ月間で15.7ポイント増加した。この増加率(月次換算で約1.7pt/月)は、スマートフォン普及率の推移やSNS利用率の拡大と比較しても異例の速さであり、AI検索が特定の先進ユーザーの習慣から一般的な情報収集手段への移行期にあることを示している。
| 調査時期 | AI検索利用率 | 前回比 | 利用人数推計(15-69歳) |
|---|---|---|---|
| 2025年5月 | 21.3% | — | 約1,560万人 |
| 2025年8月 | 26.8% | +5.5pt | 約1,960万人 |
| 2025年11月 | 31.4% | +4.6pt | 約2,300万人 |
| 2026年2月 | 37.0% | +5.6pt | 約2,710万人 |
| 2026年5月(予測) | 42〜44% | +5〜7pt | 約3,100〜3,200万人 |
急増の主要因は3つある。第一はGoogle AI Overviewの日本語対応本格化(2025年第3四半期)。Googleの標準検索画面にAI Overviewが統合されたことで、意識せずAI検索を利用するユーザーが急増した。第二はChatGPT Searchのリリース(2025年11月)。ChatGPTの検索機能強化により、ビジネス系・専門職ユーザーを中心に情報収集目的での利用が拡大した。第三はスマートフォンへのAI検索エンジン統合。AndroidおよびiOSのデフォルトアシスタントにAI検索が組み込まれ、検索行動のハードルが下がった。
ユーザー属性別AI検索利用パターン(年代・職種・クエリタイプ)
年代別のAI検索利用率を見ると、20代が54.2%、30代が51.7%と過半数を超えており、40代でも42.3%に達している。一方、50代は29.4%、60代は18.7%と年代が上がるほど低下するが、いずれも前回調査比で5pt以上の増加が確認されている。注目すべきは50代・60代の急増速度で、2025年5月時点では50代が16.2%・60代が8.3%だったことを考えると、1年以内に利用率がほぼ倍増している。この傾向はAI検索がアーリーアダプター層を超えてアーリーマジョリティへの普及段階に入ったことを示している。
職種別では、IT・WEB系(68.4%)・マーケティング・広告(61.2%)・コンサルタント(57.8%)が高い一方、製造業(31.4%)・小売・サービス業(28.9%)・農業・漁業(12.3%)が低い。クエリタイプ別では「何か+とは」「〜のやり方」「〜の比較」「〜の価格」の順で利用率が高く、購買意向クエリ(「〜 おすすめ」「〜 買うべきか」)でのAI検索利用率が前回比で最も大きく増加していることがわかっている。この変化はECサイト・サービス系サイトにとって特に重要で、購買前の比較検討フェーズにおけるAI検索対策(製品比較コンテンツ・価格情報の構造化)が急務となっている。
Google AIO vs Perplexity vs ChatGPT:国内利用シェア比較
2026年2月時点でAI検索を利用している日本のユーザー(全体の37.0%)のプラットフォーム別利用シェアは、Google AI Overview(Google検索経由)が最も多く、AI検索利用者の約68%が「最もよく使うAI検索」としてGoogleを挙げている。次いでChatGPT Searchが約18%、Gemini(Google)が約8%、Perplexityが約4%、その他(Microsoft Copilot、Claudeなど)が約2%となっている。Googleの圧倒的シェアはデフォルト検索エンジンとしての地位に由来しており、この傾向はしばらく継続すると予測される。
| プラットフォーム | 利用シェア(2026年2月) | 主な利用層 | 得意クエリ |
|---|---|---|---|
| Google AI Overview | 68% | 全年代(特に40代以上) | 一般情報・ローカル・ショッピング |
| ChatGPT Search | 18% | 20〜40代ビジネス層 | 専門知識・文書作成補助・BtoB調査 |
| Gemini | 8% | Google Workspaceユーザー | Gmail・カレンダー連携クエリ |
| Perplexity | 4% | 研究者・IT専門職 | 引用元確認・学術情報・英語混在 |
| その他 | 2% | アーリーアダプター | プログラミング・コーディング支援 |
AI検索普及がWebトラフィックに与えた影響(CTR・ゼロクリック率)
AI検索の普及はWebサイトへの流入パターンに実質的な変化をもたらしている。最も顕著な変化はゼロクリック率(AI回答を見て検索結果をクリックせずに離脱するユーザーの割合)の上昇だ。Google Search Consoleのデータを複数サイトで集計した調査(日本市場、2026年第1四半期)によると、情報系クエリ(「〜とは」「〜の方法」「〜の費用」)では平均クリック率(CTR)が2025年同期比で約12〜18%低下していることが確認されている。AI Overviewに回答が完結して表示される場合、クリックなしで情報取得が完結するためだ。
一方で、AI Overviewに引用されたページは独自のトラフィックメリットを享受している。引用されたページはAI Overview表示時に出典リンクとして表示されるため、クリック数自体は限定的でも引用露出(インプレッション)が大幅に増加し、ブランド認知への貢献が高まる。さらに、引用された記事をクリックするユーザーは検索意図が高度に一致しているため、直帰率が低く・滞在時間が長い傾向がある。BtoB・サービス業のサイトでは、AI引用獲得後に問い合わせコンバージョン率が向上するケースが報告されており、「AI引用数=高品質トラフィックの獲得」という新しい関係式が成り立つ。
2026年後半の予測:AI検索利用率50%超への道筋
複数の調査機関の予測モデルを統合すると、日本のAI検索利用率は2026年第4四半期に50%を超える可能性が高い。サイバーエージェントGEOラボは50〜55%を中央予測値として発表しており、楽観シナリオ(Googleがデフォルト検索にAI Overviewをさらに拡充する場合)では60%超も視野に入る。普及を加速させる主な要因は4つ:①スマートフォンのAIアシスタント統合(Android・iOS双方)、②AI検索の応答速度改善(2025年比で約40%高速化)、③日本語での回答品質向上、④AIネイティブ世代(Z世代・α世代)の検索行動の定着。
ただし普及には構造的な上限もある。60代以上のユーザーは習慣的にGoogle標準検索を使い続ける傾向が強く、2026年内に70%を超えるシナリオは現実的ではない。また、「AI回答の誤情報リスク」を懸念する層が一定数存在しており、特にBtoB購買の最終意思決定フェーズでは人間による検索・確認行動が残る。マーケターとしての実務的結論は、AI検索対策(GEO)を優先しながらも従来SEOを完全に廃止するのではなく、AI引用獲得をKPIに加えたハイブリッド計測体制へ移行することだ。2026年後半がその移行の最後のタイミングである。
データを踏まえた今すべきGEO対策の優先順位
AI検索利用率37.0%という現状データと2026年末の50%予測を踏まえると、GEO対策の優先順位は明確だ。最優先は「情報収集・比較検討クエリへのコンテンツ対応」だ。AI検索の利用目的で「商品・サービスの比較検討」が38.4%を占めるため、製品比較表・価格情報・FAQコンテンツをGEO最適化することで最も直接的な商機を捉えられる。第二優先は「Google AI Overview引用獲得」だ。利用シェア68%を占めるGoogle AI Overviewへの対応が最も多くのユーザーへのリーチにつながる。具体的にはpassage設計・BLUF実装・FAQPage構造化データの整備を行う。
第三優先は「AI-SOV(AI検索での自社引用率)の計測体制構築」だ。施策の効果測定なしに継続的な改善は不可能で、月次でAI-SOVを計測するスプレッドシートテンプレートを整備し、KPIとして管理する体制を作る。サイト診断Proでは、URLを入力するだけでGEO適合スコア・passage品質・構造化データ実装状況を診断し、優先改善ポイントを特定できる。AI検索利用率が50%を超える前に基盤を整備しておくことで、競合他社が対応に追われる段階で先行アドバンテージを確立できる。2026年後半は、GEO対策の実施量と市場シェアが正比例する時代の入口になる。
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無料で診断を始めるよくある質問(FAQ)
日本でのAI検索利用率はどのくらいか?
サイバーエージェントGEOラボの調査によると、日本でのAI検索利用率は2026年2月時点で37.0%です。2025年5月の21.3%から約9ヶ月で15.7ポイント増加しており、3人に1人以上がAI検索を利用している計算になります。利用率は20〜30代で特に高く、50%を超えています。
サイバーエージェントGEOラボとはどんな機関か?
サイバーエージェントGEOラボ(Generative Engine Optimization Lab)は、AI検索の普及がデジタルマーケティングに与える影響を研究するサイバーエージェント社内の専門研究機関です。定期的なユーザー調査・広告主向け分析レポート・AI検索対策の実証実験を実施しており、日本国内のGEO関連調査の中で最も引用される一次データソースのひとつです。
AI検索が増えるとSEOはどう変わるか?
AI検索の普及により、ゼロクリック検索(AI回答を見て検索結果をクリックしない行動)が増加し、従来の10位以内への掲載が持つ集客効果が低下します。一方でAI Overviewに引用されることで得られる露出(AI-SOV)が新たな流入源として台頭しています。SEO担当者は従来のランキング最適化に加え、GEO(AI引用獲得の最適化)を並行して実施する2軸戦略が2026年以降の標準的アプローチになっています。
AI検索はどのプラットフォームが日本で最も使われているか?
2026年上半期の日本市場では、Google AI Overview(Google検索に統合)が最も多くのユーザーに利用されています。次いでChatGPT(OpenAI)、Perplexity、Gemini(Google)の順です。Google AI Overviewはデフォルトの検索エンジンに統合されているため、意識せず利用しているユーザーが多く、浸透率が最も高い状況です。
2026年後半にAI検索利用率はどこまで上がるか?
複数の調査機関の予測を総合すると、2026年末時点での日本のAI検索利用率は45〜55%に達する見通しです。サイバーエージェントGEOラボは2026年第4四半期に50%超を予測しています。普及の加速要因はスマートフォンへのAI検索エンジンのデフォルト統合と、音声検索・マルチモーダル検索の普及です。